弁護士日記

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高齢者・障がい者の法律相談会

今日は,弁護士の委員会活動についてご紹介します。

弁護士会には,委員会というものがあります。
第二東京弁護士会には,40を超える委員会があり,公益活動等を行っています。

私は,高齢者・障がい者総合支援センター運営委員会に所属しており,先日,とげぬき地蔵尊法律相談会の運営のお手伝いをしてきたので,その様子をお伝えします。

おばあちゃんの原宿と言われる巣鴨。巣鴨駅から10分ほど歩いたところに,有名なとげぬき地蔵尊(高岩寺)があります。
とげぬき 005

第二東京弁護士会では,とげぬき地蔵尊の施設をお借りして,月1回第三火曜日に無料法律相談会を行い,主に遺言や相続についての相談に応じています。
とげぬき 001

境内にこのような大きな垂れ幕を張らせていただいている宣伝効果もあり,当日もたくさんの方が相談に見えられました。相談場所は,お寺の一角ということで,気軽に相談に来ていただけるようです(ただし,電話での予約は必要です。)

高齢者関係の問題でお悩みの方,もちろん当事務所でも相談を受けますが,このような相談会も利用してみてはいかがでしょうか。

                          (弁護士 佐藤玲子)

投稿者 : admin|2014年6月19日

成年後見制度について

 私は,2010年11月から2014年4月まで,沖縄県の石垣島にある八重山ひまわり基金法律事務所にて,弁護士業務を行っていました。
 石垣島では,行政機関の相談員の方と勉強会をしたり,介護事業に携わる方等から要請を受けて,講演をしたりする機会が多くありました。

 その中で,もっともご要望が多かったテーマが,成年後見についてです。「聞いたことはあって,これから利用する必要がありそうだけど,よくわからない。」という声が多くありましたので,
今日は,『成年後見制度』について,少し,解説したいと思います。

1 成年後見制度とはどういう制度ですか。
認知症,知的障害,精神障害などによって,物事を判断する能力(事理弁識能力)がない人(本人)について,本人の権利を守る「成年後見人」等を選ぶことで,本人を法律的に支援する制度のことです。

2 成年後見制度の種類にはどういうものがありますか。
(1) 任意後見制度
判断能力が不十分になる前に将来,判断能力が不十分となった場合に備えて,『誰に』『どのような支援をしてもらうか』をあらかじめ契約により決めておく制度のことです。
(2)法定後見制度
家庭裁判所に審判の申立てをし,家庭裁判所によって,援助者として成年後見人等が選ばれる制度のことです。
本人の判断能力に応じて,「後見(判断能力が全くない方)」「保佐(判断能力が著しく不十分な方)」「補助(判断能力が不十分な方)」の3つの制度を利用することができます。

3 利用するのに,どのような手続が必要になりますか。
(1)申立
管轄裁判所・・・本人の住所地を管轄する家庭裁判所
申立人・・・本人,配偶者,四親等内の親族,市区町村長
費用・・・申立手数料(800円),登記手数料(2600円),
診断書作成料(3000円程),郵便切手等
*鑑定料 5万円程
必要書類  申立書(家庭裁判所で入手できます)等
(2)審問・調査・鑑定
審問・・・申立人,後見人候補者,本人から,家庭裁判所の調査官が話を聞きます。
調査・・・調査官が本人の親族に,後見人候補者に関し意見等を聞きます。
鑑定・・・裁判官が鑑定の必要があると判断した時は,精神科医に依頼して,実施されます。
(3)審判(後見等の開始・成年後見人等の選任)

4 成年後見人は,どういう仕事をするのですか。
(1)成年後見人に選任されたら,1か月以内に財産目録を作り,家庭裁判所に提出します。
(2)本人の意向を尊重しながら,本人にふさわしい暮らし方や支援の仕方を考えて,介護・入院などの計画,収支予定を立てます。
(3)本人の預金通帳などを管理し,収入や支出の記録を残します。
(4)介護サービス利用契約や施設入所契約などを,本人に代わって結びます。
(5)成年後見として行った仕事を,家庭裁判所に報告します。

                      (弁護士 宮地理子)

投稿者 : admin|2014年6月11日